最新の吉野家は「唐揚げ」が美味い?からあげGメンの僕が調査してきた
- 2021.06.28
- 小ネタ集

この日僕は、危ない橋を渡ろうとしていた。
どんよりとした梅雨空が広がるオフィス街。
ランチタイムを少し過ぎた時間帯だからか、人はまばらだ。
グルメブロガーとして、決して誰にも見られてはいけないミッション、
そうだ吉野家にやってきたのだ
吉野家とマクドナルドに居る姿だけは、絶対に誰にも見せることができない。僕はそう勝手に思い込んでいる。
普段、こんなハンバーガーや、
こんな牛丼を紹介しているのに、
吉野家で牛丼をかき込んでいる姿を見られたらどうだろう、
一気に信憑性が欠けてしまうに違いない。
グルメブロガーとはそういうものだ。
さて、辺りを警戒し、吉野家の質素な椅子に腰掛ける。
幸いにも店内には数名の先客がいるのみ。
今日狙っているのはこれだ。
吉野家の「から揚げ定食657円税込」
これが実に美味いとネット上で話題になっていて、唐揚げGメンを標榜する僕も食べてみたかったんだ。
「もう吉野家の唐揚げがナンバーワンじゃね?」などと大風呂敷を広げるネット民までいる。
それにしても、最新の吉野家というのはメニューが増えまくっている。
ライザップコラボの商品なんかもあり、「牛丼並」がメニュー表のどこに書かれているのか、小一時間探さないと見つからないほどである。
待つこと8分、特大の揚げたて唐揚げ定食がやってくる
店員さんに注文を伝えると「揚げたてを用意するまでに8分かかる」と告げられる。
吉野家での「8分」というのは、通常のレストランでいうところの「1時間半」を意味する。
僕が唐揚げを待っている間にも、3名ものお客さんが食事を終え、「ごちそうさま」と言い残して颯爽と出ていった。
隣に居たビジネスパーソンに至っては5分も滞在していなかったように思う。
そうそう、このスピード感こそが吉野家なのだ。安い・うまい・早い。
そして待つこと8分、
「から揚げ定食」の到着だ
お値段657円税込で、特大のからあげが4つ、そこにキャベツと味噌汁、白飯が付いてくる。
たしかに唐揚げのサイズはかなりでかい。4個も食べればお腹いっぱい間違いなしだ。衣の感じもグッドルッキング。
それではいただきたいと思う。
サクッ
シュババババババ (肉汁が弾ける音)
なるほど、
僕はこの瞬間、色眼鏡を遠くに投げ捨てた
そして、無心で吉野家の唐揚げにかぶりついた。
う、うまい
サクサク、サックサク・・・
味付けも「好きなタイプ」だ。
数分前に揚げられたばかりの「揚げたて仕様」
そこに絡みついてくる醤油の香ばしさ。
しっかりと醤油で下味が付けられているので、ご飯ともよく合う。
にんにくはどうだろう?
ほんのちょっとだけ入っているのか、風味が良い。
決して「にんにく臭さ」もない、丁度よいにんにく量だ。
そして丼に入れられた白飯は、牛丼並サイズのそれと同じ量で、
この丼を見た瞬間に、僕は店員さんを呼んでいた。
牛皿の追加注文である
やはり吉野家に来たからには、牛丼を食べないと気が済まない。
からあげも美味いけど、牛丼を食べていかないと損した気分になるのは僕だけではないはずだ。
牛皿の300円を追加して、全部でちょうど1,000円。
立派な牛丼並+から揚げ定食の完成だ
昔から慣れ親しんできた並盛の牛丼と、
ここ最近話題になっている大ぶりな唐揚げを一緒にいただく。これ以上ない幸せだろう。
これが最新の吉野家か・・・
満腹感と吉野家欲を存分に満たし、
僕はまたグルメブロガーとしての日々に戻っていくのであった。
「変わっていくこと」の大切さを吉野家が教えてくれたような気がした。
そんな6月の昼下がりだった。
= FIN =