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「水前寺成趣園」深堀りツアー!昔は熊本城よりも観光客が多かったって本当なの?

「水前寺成趣園」深堀りツアー!昔は熊本城よりも観光客が多かったって本当なの?

こんにちは、けんさむです。

 

水前寺成趣園 観光

おっとこの後ろ姿はもしや・・・

 

で、出たぁぁああああ

 

再び登場!!

 

瀬尾誠一さんです\(^o^)/

 

ちょっと前に瀬尾さんの解説付き熊本城記事を公開したところ、

 

【観光】熊本城の見どころを解説付きで詳しくご紹介します

これが思っていたよりもだいぶ反響がありまして、

 

あらためて熊本の観光名所をもっと深堀りしていこうじゃないかと、

 

第2弾をお送りしたいと思います

 

熊本城に続いて今回やってきたのはこちらです

 

「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」

 

水前寺成趣園といえば正直なところ10年前に一度来たくらいで、

 

その時の印象は「まぁ、特に、ねぇ、」っていう・・・それから特に行く理由も見つからなかったんですが、

 

瀬尾さんによると、

 

昔は熊本城よりも観光客が多かったんですよと

 

んなわけねぇだろ(失礼)って、

 

高速裏拳突っ込みを飛ばしそうになりましたが、そこはやっぱり熊本市議会議員の瀬尾さんということで落ち着いていきたいと思います。

 

しかしちゃんと調べてみると本当にそうだったみたいなんですね。

 

実は水前寺成趣園ってポテンシャルたっぷりなんじゃ・・・?と

 

そのあたりの解説を今回は瀬尾さんにお願いしたいと思います。

 

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水前寺成趣園の楽しみ方を解説!「池泉(ちせん)回遊式庭園」ってなんだ?

水前寺成趣園 観光

というわけで、水前寺成趣園の中にやってきました。

 

入場料は大人400円(6-15歳は200円)で、1,000円で年間パスを購入することもできます。

 

水前寺成趣園の見どころの1つに「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園」というのがありまして、

 

いきなり小難しいワードが出てきて恐縮ですが、これは何かといいますと、

 

どーんと真ん中に大きな池があって、それをぐるっと廻って四季折々を堪能することができる庭園のことを言うんです。

 

皆さんもきっと社会の先生から教わったことがあるはずの枯山水(かれさんすい)に代表される「静」の庭園に対して、「動」の池泉回遊式庭園は、歩いて体験しながら景色を楽しむのが特徴です。

 

奥に見えている山は富士山を表現しているんですよと瀬尾さん

 

当時は飛行機や鉄道もなく、今みたいに気軽に旅行に行けるような時代じゃなかったので、

 

大名は「東海道」等を庭園で模して作って、これを眺めながら旅行に行った気分を味わっていたそうなんです。

 

なるほど、そういう存在意義もあったんですねぇ。

 

ちなみに水前寺成趣園は1636年に初代・熊本藩主である細川忠利(ただとし)が、この地に御茶屋と玄宅(げんたく)さんという僧のための寺を建てて、それを水前寺と呼んだのが始まりです。

 

1671年、5代細川綱利(つなとし)の時代に現在とほぼ同規模の庭園が造られ、

 

日々、趣がある庭園」という意味を持つ成趣園という名前が付けられました。

 

当時から熊本の水を愛していた綱利が、水前寺の湧き水を使って作り上げたのがこの水前寺成趣園なんですねぇ。

 

水前寺成趣園 観光

それが400年経った今でもこうやって美しい湧き水と共に現存しているというのは大変なロマンを感じませんか

 

昔はこの場所に動物園があった?

水前寺成趣園 観光

昭和44年(1969年)までは水前寺成趣園の隣(東側)に動物園があって、熊本市が無料開放していた水前寺成趣園と合わせてここが市民の憩いの場だったそうです。

 

その当時は熊本城よりも水前寺の方が観光客の数が多くて盛り上がっていたそうですよ。

 

そういった背景もあって水前寺公園と呼んだり、水前寺成趣園と呼んだり、呼び方が2種類あるんですね〜

 

江津湖に熊本市動植物園が移転して、さらに修学旅行などの団体客が減ってきてからは、徐々に水前寺成趣園を訪れる人が減少してきて、今の少しだけ寂しい姿になっていったんですねぇ。

 

園内で最も美しい景色が見れる「古今(こきん)伝授の間」

水前寺成趣園 観光

そして水前寺成趣園の中で特に注目していただきたいポイントがこちらの建物、

 

「古今伝授(こきんでんじゅ)の間」です

 

普段、誰でもここでお茶をしていくことができる場所なんですが、この建物実はとっても歴史的な場所でございまして、

 

肥後細川家の初代であり、織田信長と同級生の「細川幽斎(ゆうさい)」が、八条宮智仁親王に古今和歌集の解釈を伝えた実際の建物なんです。

 

ちょっと「古今和歌集」とか「解釈」とか言われてもイメージがしづらいよって方も多いかもしれませんが、

 

日本人の「心」や「文化」「学問」を後世に伝えるって国の繁栄にとっても大切で、

 

当時はその伝承ができる適任者がおらず、和歌をはじめ様々な文芸に精通していた幽斎公がその唯一の継承者だったことから、この場所で古今伝授が行われました。

 

もちろん当時は京都にあった古今伝授の間なんですが、なんでそんなものが熊本にあるのかと言うと、1912年にその歴史的価値を伝えるために長岡京からこの水前寺成趣園に移築されたそうなんです。

 

建物ごと移築されたってすごいですねぇ

 

そしてこの古今伝授の間から眺める庭園の姿が園内一の眺望だと言われています。

 

と、ここで写真に写っているのはなんと細川家の19代細川護光さんです\(^o^)/

 

熊本で陶芸家として活躍されている護光(もりみつ)さん

 

水前寺成趣園 観光

護光さんの突然の登場に、瀬尾さんが急に緊張し始めまして、まばたきの回数が増えてきました

 

その緊張感からも19代・肥後細川家当主の重みを感じますねぇ

 

水前寺成趣園 観光

だって昔でいったらお殿様ってことですよね〜すごい。

 

まさかの19代当主から直接細川家の話を聞けるという贅沢な回になりまして、

 

この古今伝授の間の歴史について詳しく教えていただいたり、護光さんの若い頃の葛藤なんかも聞いて、

 

水前寺成趣園 観光

とても有意義な時間となりました。

 

美味しいお抹茶とお菓子を食べながら、400年前の風景を想像してぜひ皆さんも「古今伝授の間」で特別な非日常体験を過ごしてみてください。

 

水前寺の参道グルメを堪能します

さてさて、園内には他にも能楽殿とか出水神社とか見どころがたくさんあるんですが、

 

お腹が空いたので参道グルメを巡っていきたいと思います。

 

水前寺成趣園 観光

まずやってきたのは2022年にオープンした「松柏(しょうはく)」です。

 

水前寺成趣園 観光

モダンな和の空間にはカフェスペースの他に器の販売コーナーもあって、

 

これがまた可愛い器がたくさん

 

先ほど登場していただいた護光さんのお皿なんかもあって良い器が多数揃います。

 

そして食事のメニューがこちら。

 

土鍋ビーフカレーが気になったのでこちらを注文してみたいと思います。

 

おおおお

 

グッツグツ

 

このルーの濃さ

 

絶対美味いやつやんっていうですね

 

うまぁ

 

自分で焼くタイプのお団子もデザートにどうぞ。

 

続いては「湧水亭(ゆうすいてい)」にやってきました。

 

一見すると観光案内所のようなスペースですが、

 

奥にカフェがありまして、

 

ここで色々な軽食を楽しむことができます。

 

肥後野菜を使った細巻きや、

 

「すいぜんじパイ」がおすすめです。

 

水前寺成趣園 観光

他にも参道には気になるお店があるんですが、まだまだこの辺りは盛り上げていかないといけませんね〜

 

これからの熊本には水前寺のパワーが必要だ

水前寺成趣園 観光

というわけで、瀬尾さんと巡る水前寺成趣園の魅力深堀りツアーでございました。

 

実はこの3〜4年で水前寺界隈をめぐる事情が大きく様変わりしようとしていて、

 

成趣園の中を幻想的にライトアップして夜の庭園を楽しむ「ルクスナイト」が開催されていたり、

 

ジャズイベントなんかも定期的に開催されているんですよ。

 

熊本の良いところはやっぱり歴史と文化にあると思うので、

 

熊本城だけでなく、水前寺界隈の盛り上がりというのがこれからの熊本の観光には欠かせません。

 

というわけで、瀬尾さんありがとうございました!

 

次はどこに行こうか♪

 

ぜひ次回もお楽しみに〜

 

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